R1グランプリの優勝者の面白さがわからない。人の心を動かすメディアの恐ろしさ。

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テレビの力は怖い。今回のR1グランプリや、M1グランプリのようなバラエティでの勝ち抜き戦形式の番組でよくあることですけれど、勝者が勝者たる所以がわからないことがよくあります。

昔、紳助さんが司会をしていたM1グランプリでも同じようなことがありました。

大御所が爆笑することで、それが面白いとみんなに認知させることができます。視聴者は初めは見ていて笑いどころがわからい状態でテレビを見ている。そんな中、お笑いの達人達が面白いと褒めたり、実際に爆笑してみる。また、異様に沸いている会場を見せてくる。そうすることで見ている人は面白いと認識してしまいます。たとえそれが自分にとって面白くないものだったとしても。

最終的に多く視聴者がそれを面白いと認知してしまうことで、共通認識に変わっていきます。

例えテレビ番組内でグランプリ形式にしていたとしても、意図的に勝者を決めることができてしまいます。

今回のR1は視聴者投票があったため、ほんの少しだけその作用は少なくなっているかもしれませんが、それでもテレビから受ける印象の影響力は大きいものだと思いました。

似たようなことはファッション業界も同じことをやっています。有名なデザイナーが決めた流行を「今年の流行りは何々です。」とファッションを雑誌やテレビ放送で伝えると、それを見た多くの人が、今年の流行の共通認識を持ちます。そして、その流行りのファッションを着る人が増えることで実際の流行が生まれる。

そう考えると、自分がいいものと判断するものに実際の自分の意思があるのかという指標は結構重要だと思います。逆に、ある程度流されながら自分を洗練させていく手立てもありますが。自分で考えることの重要さを改めて理解させられたR1グランプリでした。

今回のR1グランプリが完全にやらせかどうかは微妙なところですが、正直、今回の優勝者の何が面白いのかがわからない。世間とのギャップが大きすぎる自分が少し寂しい気もします。

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