
映画「君の名は」が興行収入100億円突破! やっぱりいいものは認められるんですね。
れまでの映画は泣かせるために不幸なことを必ず入れてくる傾向にあったように思う。誰かが病気だったり、死んだり。。。そら辛いだろっ、見ていたら泣いてしまうよっていうことをそのまま書いて泣かせる。それは観客を泣かせるという目的だけを達成するための手段であり、本当の意味での感動とは少し違うんじゃないの?ってずっと思っていた。物語を作るにあたり観客の涙は必要だとしても、悲しみから生まれる涙は気持ちのいいものじゃない。後に残る心のモヤモヤをどうにかしてくれっていう心の叫びがいつもあった。でも、そんな悪い流れを断ち切ってくれたのが、この「君の名は」だったなって思える。これがヒットしなくて、何がヒットするの?って感じ。マーケティングや宣伝が成功してヒットしたんじゃない。物語で勝負した!そう思える映画が「君の名は」だった。
普段の生活では意外と多くの悲しみ苦しみが入り乱れている。それは小さいことかもしれないけれど、周りには意外と多く存在している。それはたとえ気がつかない程度のものだとしても。自分が何かと戦っている中、辛いこともたくさん経験している、そんな中もっと不幸な人の、そしてそれに打ち勝つ人の物語を見て自分を奮い立たせようって、そんな気持ちにはならない。不幸な人の物語を見ても、心が快晴のように晴れることはなかった。鑑賞した人をただ泣かせることばかり考えて作られた物語が感動だなんてと呼ばれてしまう。だから、そんな物語の映画やアニメが多く出回っている。また不幸なことが起こったよ。。。って見ていると気持ちが萎える。
この映画を見た時は、これまでは本当の感動を忘れていたんだなって思えた。ようやく出てきたねって感じ。見た後の心は晴れやか。日常生活を完全に忘れることができた。それは、アニメだけど実世界に近い描写をしているため、このアニメの世界観に自分が入り込めたっていうのも一つの理由だと思う。第三者目線でツッコミ入れながら見るのではなく、物語の世界に入った感があった。本当に久しぶりの体験をさせてくれた感動の名作。
興行収入100億突破おめでとうございます。多分、もっと伸びていくんだろうな。名作と言われて世に出る作品ではないからこそ、本当の名作だと言えるのだと思います。