
楽天銀行のATM手数料をかけずに引き出す方法
やり方は最後に載せていますので、やり方だけ観たいひとは下まで行ってください。
ATM利用料はなぜ払わないといけないの?
イーバンク銀行の頃から今の楽天銀行を使用していますが、ATM手数料の取り方が何度か変わっています。当初はネット銀行であるため、固定費が少なくて済む分、利率が高いなどのメリットもありましたが、今では10万円以下の資金しかない人は一回あたり216円のATM利用料を払う必要があるなど、使い勝手の悪い銀行に成り下がってしまっています。
この216円、非常に高い。216円を今の年利で儲けようとすると、0.02%ですから、
楽天銀行はネット銀行なのでどこかの銀行のATMを利用しないといけません。他行のATMを利用する度にその銀行に対して利用手数料を支払う必要があります。これの金額が税込で108円も掛かる。この108円に加えて、自行の手数料108円をプラスして216円が掛かるという原理です。
なぜ1回のATM利用で108円も掛かるのか?
正直意味のわからない金額です。銀行が利用しているネットワークは、全銀ネットといわれ、インターネットとは異なり、専用線を使い閉鎖されたネットワーク環境をとなっています。専用線ですから外部からのハッキングなどから守られているためセキュリティは担保されています。この全銀ネットの利用料が大きいから108円も請求しているんだ!っていうのが銀行の言い分です。
実際は一回の通信でかかっている通信費は少ない
しか〜し、実際のところ銀行は通信費の何倍もの金額をATM利用者に請求しています。少し銀行の肩をもつなら、他行のATMや時間外の利用で且つ、引き出しや預け入れのタイミングでのみATM利用料を取っているわけで、それ以外の通信費は銀行が肩代わりしているんだと言う説明もあります。
実態は、他行利用時や時間外利用者で、平日の無料分の通信費を肩代わりすることは充分可能です。プラスしてまた、ATM自体の購入・設置費用を差し引いたとしてもあまりある利益が生まれている。それがATM産業ですw。
ATM産業の主セブン銀行
因みにATMで稼いているのはもっぱらセブン銀行で、他の銀行へ高いATM利用料を請求しているため、それ以外の銀行がセブン銀行へお金を払う必要があります。それが回り回って顧客の手数料へ響いているということもあるでしょう。まあ、最近は自分の銀行の手数料を上乗せするようになったので、便乗してそれで収益を上げている銀行たちばかりです。
そのセブン銀行というのは、銀行とは名ばかりのATM手数料だけで成り立っている銀行です。その収益は2016年度で、年間1172億円!!!
( ゚д゚) ・・・ (;つД⊂)ゴシゴシ ・・・(゚Д゚)え?
おいおい、どんだけだよってレベルです。単純に10億回分の手数料収入があるということですね。ATM設置その他費用の合計が827億、その内減価償却が187億。この減価償却費がATM自体の費用だと思います。その収益金額は371億円。これ以外にも自分のメインバンクへの手数料を加算して支払いしているのが皆さんです。
みんな働いているので、時間外しか出せない人が多いでしょうから、かなり足元を見た商売ですね。いや〜すごい。
コンビニの銀行の収益構造はATM手数料で稼いでいるので、それを使用するたびに高額の手数料が自分、もしくは自分の口座がある銀行かかってきます。結果的に金額に応じた利用制限等を設ける銀行が増えてきたということですね。その中でもネット銀行は支店がなく、自身のATMがないため、この手数料がそのままかかってくるという構造になっているということも理解できると思います。
結果、手数料をかけずに下すには、時間外無料の条件を満たしたメインバンクのATMでお金をおろす。これしかないと思います。
ネット銀行で手数料を払わずに引き出す方法
それでは、本題、ネット銀行の手数料を払わずにお金を引き出す方法の紹介です。
結論としては、ネット銀行のお金を、時間外取引無料の条件を満たしたメインバンク経由で引き出すことができれば、手数料をかけずに引き出すことができるというものです。そのために必要な前準備は以下のものです。
準備する必要があるもの
- メインバンクの時間外手数料無料条件を確認する
- メインバンクの無料条件を満たすようにする
- ネット銀行からの入金手数料無料の証券会社の口座を開設する
時間外手数料無料の条件は、銀行単位に異なります。給与口座指定や10万以上の資金があること、そもそも無料といったものもありますので、自分にあった条件で探して必要であれば開設するのもアリだと思います。
そして重要なのが証券会社の口座です。これからの資産運用を検討するにも是非開設することをお勧めします。この証券口座、大抵の証券口座ではネットでの入金手数料と出勤手数料は無料で運用できるところがほとんどだと思います。しかも入金はいろんな銀行からできて、出金はメインバンクを指定することができます。新しく口座開設するときには、この辺りを注意してください。
手数料無料で引き出す方法
ここまでくるとやり方はわかったと思いますが、ネット銀行から手数料無料でお金を引き出す方法は以下の通りです。
- ネット銀行から証券会社へお金を振り込む
- 証券会社の口座からメインバンクへ出金指示をする
- メインバンク※のATMでお金を受け取る。※手数料無料の条件を満たすこと!
気をつけないといけないことは、急に必要になった資金は上記方法では取り出せないことです。入金や出金には営業日ベースで日数がかかるので、注意してください。
このやり方をすれば、自分が払うはずだったネット銀行の手数料を証券会社とメインバンクが肩代わりしてくれるようになります。ネット銀行を利用しており、不要不急のお金の引き出しが必要になった場合は上記方法をお試しください。
銀行として機能していない銀行
ネット普段の生活を便利にしていただいているATMですが、これだけ多くのお金を渡したくないよ!と思います。100万円預けていても、多くても200円の利子だけ。そこからさらに税金が引かれます。100万円分の利子が1回のATM手数料で消えるという銀行の理不尽な要求にできるだけ答ないやり方で今の銀行のあり方に一石を投じたいと思います。
小さいことでもちょっとしたことの積み重ねです。セブン銀行が1000億円以上の収益を稼いでいるのも、108円という心証としては大きいですが、小さいことの積み重ねです。いらないところへお金を投じることは防いで、その分を自分自身に対して投資して自分の生活をより良いものにしましょう。