
3社以上の証券口座を開設すべきではないと思う理由
多くの投資ブログでは複数証券会社の開設を促しています。そして口座開設のリンクも一緒に貼り付けています。そのリンク経由で口座開設すると、ブログ主には数千円〜1万強のお金が入る仕組みです。有名なブログになれば、証券会社とタイアップして特有の特典を用意していることも。それだけで年間数十万から数百万確保でき、それを投資に回して稼いでいるのが実情です。
実際株式投資していて、複数の証券会社の口座を持つと以外と面倒なことは多いです。
複数の証券口座開設のデメリット
デメリットは簡単。管理が面倒なのです。
- 個人情報の登録・変更作業が面倒
- 複数口座の資金管理は少額ではできない
- 売買損益の相殺が自動でできない
個人情報の管理が面倒
マイナンバー登録など、幾つもの証券口座を持っていると管理する内容が煩雑になります。引っ越しすると、登録している証券会社全部に対して住所変更の申請が必要になります。
数百万程度の少額投資の場合、1社集中が基本
複数口座の資金管理はお金が少額ではできません。数百万でも無理。1000万以上になると分散して管理することの意味も出てきますが、初めて投資する人がそこまで考える必要はないと思います。100万で買える株はせいぜい1単元から10単元くらいのもの。ポートフォリオなんて組めない金額ですので、1社で十分です。
損益の相殺と確定申告
最後に複数口座を開設していると、売買損益が自動計算されません。特定口座を開いておくと、1社分の税金は自動で計算されます。つまり、利益と損益が自動的に相殺されて、実質利益分にだけ税金20%がかかる計算をしてくれます。
複数になる場合、片方で利益を上げ、もう一方で損を出した時、その金額は相殺されません。この場合確定申告をしに行く必要が出てきます。確定申告では複数の口座の売買損益を合算して税金の計算ができるため、余分に払った税金を取り戻すことができます。
ちなみに、私みたいに年間で数百万単位で損失だしても確定申告しておくとその後の3年の利益と相殺できます。私は確定申告しなかったので、100万近い税金払う羽目になっておりますw。
ブログで掲載されている複数口座開設おすすめの理由は、はじめは考える必要はないと思います。まずは1社、多くても2社程度で回すことをおすすめします。また2社目は開設だけしておいて何かあった時用に利用するだけにしましょう。
お金が多くなったら、分散等考えるのもいいかもしれません。