
ゲームをしている時に突然訪れる虚無感。ゲームから学べるものは何か?
ゲームって、どれだけ人の役に立つものなんでしょうか?暇つぶし要素が強いゲームですが、実際の人生においてどれだけ有益なものになっているのかを考えたいと思います。
キャラクターのレベリングの先にあるもの
私も、ゲームは結構好きで色々やる方ですが、ゲームをやっていて虚しくなることが結構あります。何十時間も同じゲームをやり続けて、ゲームの中のキャラクターのレベルやスキルを向上させる。最終ボスなんて目を閉じていても倒せるっていうくらいまでヤり尽くす。で、ふと思う。あれ?ゲームキャラのレベルを上げているけれども、自分のレベル上がってないんじゃないか?それが、私がゲームのリセットボタンを押すか、ユーザー登録を解除する瞬間です。
大抵一つのゲームで虚無感を味わう時間までの得たものは大体こんな感じです。
- 消費した時間 :50時間〜数百時間
- 消費したお金 :0円〜5万円程度
- 結果として得たもの:高レベルのキャラ。虚無感。自分の人生を頑張ろうという思い。
50時間〜100時間、時給1000円換算で5万円〜10万円の労力を注いだ結果得られるのはこの程度で、人生に糧になるようなものは、ゲームをやるより他のことしたほうがいいという教訓だけです。初めは暇つぶしと考えてやるのですが、趣向性を高めるための要素が数多く取り入れられているため、ゲームをせざるを得ない状況になってしまいます。例えば、キャラクター集めや、各種イベントなどです。
オンラインゲームは思考よりも作業
オンラインゲームの多くは、キャラクターを集めて敵を倒すものがほとんどです。たったの1〜2%で最上級のキャラが出る1回あたり100円〜500円のガチャを引いて当てます。お金ではなく、ゲーム内でもらえるお金に変わるものでガチャを引くことも可能。また、各種イベントをクリアすることで、イベント専用のキャラクターを手に入れることもできます。
この隔週程度の間隔で行なわれるイベントでは、ある特定の条件をクリアすればイベント専用のキャラクターや武器が手に入ります。しかし、それを手に入れるためには、全く同じことを何十回、何百回と繰り返す必要があり、期限もあるためイベント中はそのゲームをし続ける必要があります。中には時間指定で仲間が集まって敵と戦うというゲームも存在するため、時間まで拘束されてしまいます。この時点でただの暇つぶしではなくなっていますね。
制作会社が求めるものはお金
強い敵を倒すために強いキャラクターが欲しくなり、そのためにお金と時間を犠牲にする。ゲームの制作会社からすると、お金儲けが目的なわけですから、プレーヤーの人生を潰してでもお金を落とさせるような仕組みを提供ししようとしています。製作者側の人たちがよく「皆さんに楽しんでいただけるものを提供したい」といっています。ただ、言っていることは間違ってはいないですが、正確性に欠けます。実際には「プレーヤーの貴重な時間(労力)を継続的に使っていただくためのゲームを提供しますので、できるだけたくさんのお金落としてください。」というのが正しい解釈です。
これではパチンコやカジノと同じですね。オンラインゲームをするユーザ層がパチンコをする層とかぶっているということはよく聞くことです。つまり、オンラインゲーム会社はパチンコ企業と変わらないと言えます。どこにお金が流れるかの違いですね。
ゲームをすることで得られるメリット
ゲームをするより、その時間を使って収入を少しでも増やすことを考えたほうが、後々の人生にとって良いのは明らかですが、あえて、お金と時間を無駄にしてまでゲームをすることのメリットを考えてみます。
いくつかあげるとこんな感じでしょうか。
- ネットでのコミニュケーションの練習
- 決断力の向上
- 判断力の向上
- 考察力の向上
- ストレス発散
ネットでのコミュニケーションの練習
ネットが普及してきて、インターネットでのコミニュケーションは必須事項になりました。今後は学校や仕事、全てがネット上で行われるようになってきます。知らない人とのネット上でのコミニュケーションは始めどのようにすればいいのかわからないものですが、ゲームやゲームのコミュニティーを通してであれば、そのハードルは低くなりますので、そこで慣れるのはいいと思います。コミニュケーションの練習としてゲームをするなら、匿名性も高いため、積極的に行動したほうがいいと思います。避難中傷もありますが、そこは気にせずゲームだからと割り切りましょう。
決断力や判断力、考察力を鍛える
次に決断力や判断力、考察力について。ゲームは擬似的要素が強く、自分で決める要素の数多く存在します。決定したことによってその先の物語が分岐するなどがあります。印象深い例はドラクエ5でビアンカとフローラのどちらと結婚するかを選択するものなどがありました。
当時は金髪が不良だと思っていたので、黒髪のフローラを選びました。なぜ自分が何を選択する、その結果どうなるかを考えて選択する機会は、ゲームの方が日常より多いため決断できない人はゲームで練習するのもありだと思います。
但しネットである攻略サイトを見てその通りに選択してくのであれば、単なる作業になるので意味がありません。単なる趣向目的になってしまいます。もう一点、作っている製作者のレベルが低いものも数多く存在するため、状況判断した結果が実生活と隔たりが大きいこともにも注意が必要です。結果ではなく、プロセスが重要と思ったほうがいいでしょう。
ここで忍耐力は入れていません。ゲームをし続けることができるのは、製作者が意図してゲームにのめり込ませるために趣向性を高めた結果であって、忍耐力は関係ないからです。本当に忍耐力がつくなら、ゲームをただずっとやっている人の多くは、実生活にも忍耐強く取り組んで成功しているはずですから。
注意することは、昨今溢れている多くのオンラインゲームではこれらが身につくとは思いません。ただの作業でしかないオンラインゲームは数多く存在しますのでご注意を!
ストレス発散
最後にストレス発散。多くの人がゲームをする理由は、実生活での不満やストレスを発散させるためでしょう。どうせ発散させるなら、そこで自分が学べることがないか、とかいつもとは違う自分を演出してゲーム内で立ち回ってみることをすることで、実生活では培えない考えができるのではないでしょうか。
ゲームを利用する側のユーザになる
ゲームも、ゲームの種類ややり方によっては実生活に直結するようなものがあります。今後はPS4でもヘッドマウントディスプレイで遊べるゲームが出てくるため、映像は実際の生活と変わらないものになるでしょう。また、ゲームを通して触覚も味わえるようになる日も近いですから、体験型のゲームは期待できます。また、ゲームの攻略ブログやまとめサイトを作るのも時間はかかりますが収入につながります。ホームページを作るのが一般的になってきたといっても、できない人が多いのが実情ですから、そこで学べるスキルは今後他に活かせるでしょう。
ゲームのマイナス面をよく理解した上で、ゲームを利用する側に立つ。つまりは、製作者側に利用されないのがゲームをする時の重要なポイントです。今のオンラインゲームに、どこまでの利用価値があるのか?そういった要素を期待していいかは微妙なところですが、制作側に振り回されることなく、自分が何がしたいのかを考えながらゲームと付き合う必要があります。
今までの総プレイ時間を振り返ると、実質数年間をゲームについや司ているという人は多いでしょう。自分の人生を削ってまでゲームをやる必要があるのかとうことを真剣に考えてゲームを楽しみましょう。